ベトナムでお腹を壊す主な原因
ベトナムを訪れた日本人の多くが経験するのがお腹のトラブルです。主な原因を理解しておくと予防にも役立ちます。
水と氷
ベトナムの水道水は飲料には適していません。レストランや屋台で出される氷も、製氷工場で作られた衛生的なものと、水道水から作った不衛生なものが混在しています。一般的に丸い穴が空いた筒状の氷は工場製で比較的安全、不定形の氷は水道水から作られている可能性があります。
食事
- 屋台や路上フード:調理環境の衛生面が不安定
- 生野菜やカットフルーツ:洗浄に水道水を使っている場合がある
- 加熱が不十分な肉や魚介類:特に貝類は食中毒リスクが高い
- 油の使い回し:胃腸への負担が大きい
環境の変化
- 気候の違い(高温多湿)による体力消耗
- 食事の油分や香辛料への慣れ
- 旅行疲れやストレスによる免疫力の低下
お腹を壊したときの応急処置
まず水分補給を最優先に
下痢が続くと脱水症状が最大のリスクです。以下の方法でこまめに水分を補給してください。
- 経口補水液(ORS):薬局やコンビニで購入可能。最も効果的
- スポーツドリンク:ポカリスエットはコンビニで買える(Pocari Sweatの名前で販売)
- ペットボトルの水:常温がおすすめ(冷たい水は胃腸に負担)
- お粥(cháo):ベトナムの定番回復食。デリバリーでも注文可能
食事の注意点
- 脂っこいものは避ける
- 消化の良いものを少量ずつ(お粥、バナナ、トーストなど)
- 乳製品やカフェインは控える
- 食欲がなくても水分だけは取り続ける
安静にする
無理に観光や外出をせず、ホテルや宿で休むことが回復の近道です。エアコンの効いた部屋で身体を冷やしすぎないよう注意しましょう。
薬局で買える薬について
ベトナムの薬局(nhà thuốc)では、多くの薬が処方箋なしで購入できます。薬局での購入方法や症状別フレーズは別記事で詳しく解説しています。
薬局で相談する際のポイント
- 症状をできるだけ具体的に伝える(いつから、どんな症状か)
- 薬剤師がいる薬局を選ぶ(チェーン店のPharmacityやLong Chauが安心)
- 自己判断で強い下痢止めを使わない:感染性の下痢の場合、原因菌の排出を止めてしまい悪化する可能性があります
- 日本から持参した薬がある場合はまずそちらを優先
薬の種類や選び方についてはベトナムで買える薬・日本から持っていくべき薬を参照してください。
深夜に薬が必要になった場合
深夜営業の薬局もホーチミン市内にはあります。PharmacityやLong Chauの一部店舗は夜遅くまで営業しているので、急な体調不良にも対応できます。
病院に行くべきタイミング
以下の症状がある場合は、自力で対処せず早めに病院を受診してください。
- 38度以上の高熱が続く
- 血便がある
- 激しい腹痛で動けない
- 嘔吐が止まらず水分が取れない
- 48時間以上改善しない
- 子供や高齢者の場合は早めに受診
ホーチミンの日本語対応病院
日本語で受診できる病院があるので、旅行前に連絡先をメモしておきましょう。詳しくは日本語対応病院ガイドをご覧ください。
- DYM Medical Center:39 Le Duan, District 1 / TEL: 1900 2929 37(日本人医師常勤)
- Lotus Clinic:22Bis Le Thanh Ton, District 1(The Lancaster内)
- Family Medical Practice:Diamond Plaza, 34 Le Duan, District 1
- Raffles Medical:285B Dien Bien Phu, District 3
受診時に伝えるべきこと
- いつから症状が出ているか
- どんな食事をしたか(直近2〜3日分)
- 水や氷を飲んだかどうか
- 現在服用している薬
- 海外旅行保険の有無
海外旅行保険について
海外旅行保険に加入している場合、キャッシュレス診療(自己負担なし)で受診できる病院もあります。保険証券と保険会社の連絡先は必ず控えておきましょう。緊急連絡先一覧も事前に確認しておくと安心です。
お腹のトラブルを予防するコツ
水・氷対策
- ペットボトルの水のみ飲む(封が開いていないことを確認)
- 歯磨きもペットボトルの水で
- 心配な場合は**氷なし(không đá)**で注文する
- ホテルの浄水器の水は基本的に安全
食事対策
- しっかり火が通った料理を選ぶ
- 到着後の数日は屋台を避けて清潔なレストランで食事
- 生野菜や生の貝類は慣れるまで控える
- お腹が弱い人は香辛料を控えめに頼む
- 地元の人で賑わっている店は回転が早く食材が新鮮な傾向
体調管理
- 十分な睡眠を取る
- 手洗いをこまめにする(ウェットティッシュも携帯)
- 日本から整腸剤を持参しておく(持ち物リストも参考に)
- 暑さで体力を消耗しすぎないよう、こまめに涼しい場所で休憩
お腹のトラブル時に使えるベトナム語フレーズ
- 「Tôi bị đau bụng」(お腹が痛いです)
- 「Tôi bị tiêu chảy」(下痢をしています)
- 「Cho tôi thuốc đau bụng」(お腹の薬をください)
- 「Không đá」(氷なしで)
- 「Ở đây có nhà thuốc không?」(この近くに薬局はありますか?)
薬局での会話については症状別ベトナム語フレーズ集で詳しく紹介しています。
まとめ
ベトナムでのお腹のトラブルは珍しいことではありません。大切なのは慌てず適切に対処することです。
- 水分補給を最優先にする
- 軽症なら安静+薬局で薬を購入
- 高熱・血便・48時間以上改善しない場合は病院へ
- 予防が最大の対策:水・食事・体調管理に気を配る
日本から整腸剤や経口補水液の粉末を持参しておくと、いざというときに安心です。ベトナムでの食事は本当に美味しいので、体調管理をしっかりして存分に楽しんでください。