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ベトナム国内線完全ガイド|航空会社の実情・空港ターミナル・主要路線【2026年】

※ 本記事の情報は2026年9月時点で確認できた範囲のものです。航空会社の運航状況・路線・ターミナルは変更されることがあるため、予約前に必ず公式サイト・アプリで最新情報を確認してください。

まず知っておきたいこと ── 「5社」はもう実態と合っていない

ホーチミンから国内の他都市へ移動するとき、飛行機はダラット・ダナン・ハノイなど遠方への最速の選択肢だ。寝台バス鉄道と並ぶ「ホーチミンから他都市へ行く手段」の3本目として、このガイドでは国内線を扱う。

ネット上の記事や比較サイトを見ると、ベトナムの国内線は「ベトナム航空・VietJet Air・Bamboo Airways・Vietravel Airlines・Pacific Airlinesの5社」と紹介されていることが多い。しかし2026年時点でこれを鵜呑みにすると、存在しない選択肢を探すことになりかねない。

  • ベトナム航空(Vietnam Airlines): フルサービスキャリア。通常運航
  • VietJet Air: LCC最大手。通常運航
  • Vietravel Airlines: ハノイ・ホーチミンを拠点に小規模運航を継続。ただしダラット・ダナン・フエなど複数の路線はすでに運休している
  • Bamboo Airways: 経営再建(FLCグループへの出資回帰、2024年のハノイ→ホーチミンへの本社移転など)が続いており、稼働機材はA321が1機まで縮小、新規チケット販売を停止したとの報道がある
  • Pacific Airlines: ベトナム航空の子会社。2024年3月に全便運航を停止・機材を返却した後、2024年6月から運航免許(AOC)維持を目的にベトナム航空からのドライリース機3機のみで名目上再開。累積赤字は2026年時点で4億米ドルを超え、ベトナム航空は同社からの撤退方針を維持していると報じられている

つまり実質的に選択肢になるのはベトナム航空とVietJet Airの2社、次点で路線が限定的なVietravel Airlines、という状態だ。Bamboo AirwaysとPacific Airlinesは名前は残っているが、一般利用者が通常のチケットとして予約できる状態ではない可能性が高い。予約サイトに表示されていても、搭乗直前まで運航状況を確認したほうがいい。

タンソンニャット空港の国内線ターミナル

タンソンニャット国際空港ガイドでも触れているとおり、国内線はT1とT3の2つのターミナルに分かれている。

  • T1(国内線): VietJet Air専用
  • T2(国際線): 日本からの直行便を含む国際線が発着。国内線とは別棟
  • T3(国内線): 2025年4月開業の新ターミナル。2025年8月にベトナム航空・Pacific Airlines・VASCO・Bamboo Airways・Vietravel Airlinesの運航がここに移った

つまり同じ「国内線」でも、VietJet AirだけT1、それ以外はT3という分かれ方になる。乗り継ぎで国際線(T2)から国内線に移動する場合、利用する航空会社によってT1かT3かが変わるため、事前に確認しておく必要がある。詳しい移動時間の目安はタンソンニャット空港ファストトラックガイド空港から市内への移動ガイドも参考にしてほしい。

ベトナム航空グループの地域子会社「VASCO」

見落とされがちだが、地方の小さな空港への便を担っているのがVASCO(Vietnam Air Services Company)だ。ベトナム航空の完全子会社で、機材はATR72のターボプロップ機のみを使用している。

コンダオ・カマウ・ラクザーなど、滑走路が短く大型機が就航できない地方空港を結ぶのがVASCOの役割になっている。チケットはベトナム航空のブランドで販売されることが多いため、予約時に気づかずVASCO便に乗っていることも珍しくない。

人気の弾丸旅行先「コンダオ」の実例

在住者の週末旅行先として人気が高いコンダオ島は、国内線の就航状況が分かりやすい実例になる。

✈️コンダオ空港への就航状況(確認できた範囲)

運航状況は変更されることがあります

VietJet Air

週合計の便数はホーチミン発着が多い

ハノイ/ホーチミン発着

ベトナム航空

VASCO運航便を含む

カントー/ホーチミン発着

ホーチミン発着

ハノイ発着(週6便)より圧倒的に多い

週27便

滑走路長

ATR72などターボプロップ機が主力

1,830m

滑走路が短いため大型のジェット機は就航できず、ターボプロップ機(ATR72)が主力になっている。この機材の特性上、悪天候時は欠航・遅延が起きやすい点は覚えておいたほうがいい。

予約方法

各社とも公式アプリ・公式サイトからの直接予約が基本になる。旅行予約サイト経由でも購入できるが、運航会社が実際に飛んでいるかどうかは、前述のとおりBamboo AirwaysやPacific Airlinesのように予約サイト上の表示と実態がずれている可能性があるため、最終的には航空会社本体のアプリ・サイトでの確認をおすすめする。

今回確認できなかったこと

正直に書いておく。

  • 路線別の具体的な料金水準: 公式サイトの運賃ページに接続できず、具体的なVND金額は確認できなかった。予約サイトで実際に検索して比較してほしい
  • 運賃タイプごとの手荷物許容量(kg数): ベトナム航空・VietJet Air公式サイトの該当ページにアクセスできず、正確な数値は確認できていない。国際線については本サイトの格安航空券ガイドにVietJet Airの機内持込7kg無料という情報があるが、国内線に同じ条件が適用されるかは未確認
  • Vietravel Airlinesの現行路線一覧: ハノイ・ホーチミンを拠点にしていることは確認できたが、2026年9月時点でどの路線を運航中かの網羅的な一覧は確認できなかった
  • Bamboo Airways・Pacific Airlinesの今後の見通し: 経営再建の途中経過であり、状況が今後変わる可能性がある

まとめ

  • 「国内線は5社」という古い情報は2026年時点で実態とずれている。実質的な選択肢はベトナム航空・VietJet Airの2社、路線が限定的なVietravel Airlinesが次点
  • Bamboo Airwaysは稼働機材1機まで縮小、Pacific Airlinesは運航免許維持目的の名目運航という報道があり、通常予約は避けたほうが無難
  • タンソンニャット空港の国内線はT1(VietJet Air専用)とT3(それ以外の各社)に分かれる
  • 地方の小空港はベトナム航空の子会社VASCO(ATR72)が担うことが多い
  • コンダオはホーチミン発着が週27便とハノイ発着より圧倒的に多く、ターボプロップ機が主力
  • 料金・手荷物条件の正確な数値は今回確認できず。予約前に必ず公式サイトで確認を

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