※ 本記事の情報は2026年9月時点で確認できた範囲のものです。料金・対応車種・登録方法は変更されることがあるため、利用前にアプリ内の最新情報を確認してください。
Xanh SMとは
タクシー・Grab完全ガイドやホーチミンの移動手段ガイドでも触れているとおり、ホーチミンの配車サービスにここ数年で急速に存在感を増したのがXanh SM(読み方は「サイン エスエム」、意味は「グリーン・スマートモビリティ」)だ。既存記事では簡単な紹介にとどまっていたため、このガイドではXanh SM単体を深掘りする。
運営会社はGSM(Green and Smart Mobility JSC)。VinFast・Vingroupの創業者であるファム・ニャット・ヴオン氏がチャーター資本3兆VNDで設立し、氏自身が95%を出資している。VinFastとは資本・車両供給の両面で一体化しており、使用車両はすべてVinFast製のEVだ。
サービス開始は2023年4月14日にハノイ、同月27日にホーチミンとほぼ同時期で、その後ダラットなど他都市にも展開している。
使用車両 ── 全車がVinFast製EV
乗用車のラインナップは、VinFastの電気自動車モデルが中心になっている。
- VF 5 / VF e34(Nerio Green) / VF 6 / VF 8
国際向けの公式サイト(Green SMのブランド名で展開)では、サービスの種類として以下が案内されている。
- Car: 標準的な配車サービス。青緑色(シアン)の車体が目印
- Mini: コンパクト車両
- Premium: 上質な内装のグレード
- Limo: 高級車グレード
- Bike: 電動バイクによるバイクタクシー(後述)
- Van: バン・貨客両用
ただし、これらのグレードがホーチミン市内で実際にどこまで提供されているかは、今回の調査では確認できなかった。少なくとも標準の「Car」グレードは市内で広く見かける。
Xanh SM Bike ── 電動バイクタクシー
四輪だけでなく、VinFastの電動バイク(Feliz Sなど)を使ったバイクタクシーサービスも展開している。Grab・タクシーガイドで紹介しているGrabbikeやBeのバイクタクシーと同様、アプリで配車を依頼する仕組みだ。
電動バイクのため走行音が静かでガソリン特有の匂いがなく、この点はEV四輪と同じ強みになる。一方で、料金体系や対応エリアの詳細な条件については今回確認が取れなかった。
規模 ── タクシー市場でのシェア
2024年5月時点の情報として、Xanh SMは3万台を超える電気タクシーを保有し、ベトナムのタクシー市場全体の40%以上を占めるという報道がある。2023年のサービス開始からわずか1年程度でこの規模に達したことになる。ただしこれは2024年5月時点の数字であり、2026年9月時点の最新の保有台数・シェアは今回確認できなかった。
なお、GSMは海外展開も進めており、ラオス・インドネシア(2024年12月開始、2025年4月に現地ブランドへ改称)・フィリピン(2025年半ば)・デンマーク(2026年7月)・インド(2026年6月)などに事業を広げている。ホーチミンでの利用に直接関係する情報ではないが、急成長中のサービスであることの背景として押さえておきたい。
Grab・タクシーとの違い
🚗配車サービスの比較(確認できた範囲)
料金は目安・変動あり
Xanh SM
全車VinFast製の電気自動車。走行音が静か、匂いがない
Grab
配車台数・カバーエリアで先行
従来型タクシー(Vinasun・Mai Linh等)
路上での流し利用も可能
配車の仕組み自体はGrabとよく似ており、アプリで目的地を入力すると乗車前に料金の目安が示される。最大の違いは車両がすべて電気自動車であることで、タクシー・Grab完全ガイドでも「車内が静かで快適」という特徴が触れられている。
使い方の注意点
配車アプリ全般に共通することだが、利用には電話番号でのSMS認証を伴う会員登録が必要になる。海外の電話番号での登録可否や、現金以外の決済方法(カード・電子ウォレットなど)の対応状況は、今回の調査では確認できなかった。事前にアプリストアの説明やレビューを確認するか、ベトナムSIMカード購入ガイドやeSIMガイドで現地番号を用意しておくと安心だ。
今回確認できなかったこと
正直に書いておく。
- 具体的な料金体系: 距離・時間帯ごとの単価、Grabとの料金差は確認できなかった
- ホーチミン市内での対応車種・グレードの内訳: 国際サイトが案内するMini・Premium・Limo・Vanが実際にどこまで手配可能かは未確認
- 登録・決済方法の詳細: 海外電話番号での登録可否、現金以外の決済対応状況
- 2026年9月時点の最新の保有台数・市場シェア: 確認できたのは2024年5月時点の数字のみ
まとめ
- Xanh SMはVinFast創業者ファム・ニャット・ヴオン氏が設立したEV配車サービス。運営会社はGSM
- 2023年4月にハノイ・ホーチミンでほぼ同時にサービス開始
- 車両はVinFast製EV(VF5・VF e34・VF6・VF8など)で統一。電動バイクタクシー「Xanh SM Bike」もある
- 2024年5月時点で3万台超・タクシー市場の40%超という報道があるほど急拡大した
- 配車の仕組みはGrabに近いが、全車EVで走行音が静か・匂いがないのが最大の違い
- 料金体系や登録方法の細部は今回確認できず、利用前にアプリ内で確認を
関連ガイド
- タクシー・Grab完全ガイド — Xanh SMを含む配車サービスの基本比較
- ホーチミンの移動手段ガイド — 交通手段全体の中での位置づけ
- 空港から市内への移動ガイド — 空港でのXanh SM利用
- ベトナム生活に必須のおすすめアプリまとめ — 配車アプリ以外の必須アプリ
- キャッシュレス決済ガイド — MoMo・ZaloPayなどの決済設定