ホーチミンの街を歩いていると、緑と青のロゴのファミリーマート(FamilyMart)をよく見かける。現地でも日本と同じく「ファミマ」の愛称で呼ばれることが多く、日系コンビニとして最も早くベトナムに進出したチェーンの一つ。駐在員の間では待ち合わせ場所の定番でもある。
このガイドでは、ファミリーマートのベトナム進出の歴史・店舗展開・人気商品・支払い方法を在住者目線でまとめた。セブンイレブンやGS25など他チェーンとの比較はコンビニ完全ガイドに譲り、ここではファミリーマート単独の情報に絞って掘り下げる。
※ 店舗数や出資比率は変動が大きい項目です。本記事の情報は2026年8月時点の報道ベースの目安であり、最新情報は公式サイトやアプリで確認してください。
ファミリーマートとは
ファミリーマートのベトナム進出は、2009年12月にホーチミン市で日系コンビニとして初出店したのが始まり。以来、何度か運営体制を変えながら南部を中心に店舗網を広げてきた。
- 2009年: 伊藤忠商事・ファミリーマート・地場流通大手フータイグループの出資でVina FamilyMart社を設立し、ホーチミンに1号店を出店
- 2013年: フータイグループとの提携を解消。フータイ側が引き継いだ店舗はタイ資本と組んで別チェーン「B's mart」に転換し、ファミマは仕切り直しで再出発
- 2016年: VIDグループ(銀行・不動産等を手掛ける地場大手)との新体制に移行し、南部中心に再拡大
- 2025年: 資本を再編し、日本のファミリーマート51%・TNCホールディングス39%・TNC消費財10%という新しい出資体制に
- 2026年: 進出17年目にして初めて北部ハノイへの進出準備が本格化。ハノイ市内の複数エリアで採用活動を始め、南部で培った弁当・惣菜など日本式商品を強みに、先行するCircle K・GS25・セブンイレブンが強いハノイ市場に挑む段階
紆余曲折はあったものの、2025〜2026年は資本再編と北部初進出が重なる拡大フェーズにある。
店舗数・展開エリア
- 店舗数: 2026年時点で国内160店舗以上、年内に約172店規模まで拡大する見通し(前年比2割強増のペース)
- 展開の中心: 依然として南部、特にホーチミン市が主戦場
- 密度が高いエリア: 日本人駐在員の多い7区フーミーフン(クレセントモール周辺)、1区中心部(ベンタイン市場〜ドンコイ通り周辺)、ビンタン区の3エリアに比較的集中
- 今後: 2026年から北部ハノイへの出店準備が進行中
エリア別の詳しい店舗傾向はコンビニ完全ガイドのエリア別マップも参考にしてほしい。
人気商品・日本との違い
商品ラインナップは日本のファミマに近いが、ベトナムならではの特徴もいくつかある。
- おでん: 常夏の国でも年間を通して販売。1個2,000VND程度(約10円台)からと格安で、気軽につまめる
- ドラえもんコラボどら焼き: 日本のキャラクターとのコラボスイーツが人気で、月間15万個規模で売れたこともある看板商品
- 照り焼きチキン弁当(35,000〜45,000VND)など日本式の弁当・惣菜
- サンドイッチ・パン・日本のお菓子: 品揃えは南部チェーンの中でも充実している部類
- GrabMart連携: アプリ経由での配達注文にも対応
一方、日本のコンビニで当たり前のサービスはまだ限定的だ。
- 公共料金の支払いは一部対応にとどまる
- 宅配便の受け取り・発送は基本的に非対応
- コピー・FAXはほとんどの店舗にない
その代わり、2階建てでイートインスペースが充実している店舗が多く、休憩や軽い作業場所としても使いやすい。
支払い方法・会員プログラム「FamiPoint」
支払い方法は他の主要チェーンとほぼ同じ。
- 現金: どの店舗でも利用可能。小額紙幣を多めに持っておくと安心
- クレジットカード: Visa・Mastercardに対応(最低利用額が設定されている場合あり)
- QRコード決済: MoMo・ZaloPayなどに対応
加えて、ファミリーマートには独自の会員プログラム「FamiPoint」がある。
- famipoint.vn からのオンライン登録なら24時間後に利用可能
- 店頭でのプラスチックカード登録は7営業日ほどで有効化
- 登録時のポイント付与、会計額の一部がポイント還元される仕組み
- 時期によっては大量ポイント付与のキャンペーンも実施
よく利用するなら、早めにFamiPoint登録を済ませておくと、無理なくポイントを貯められる。
他チェーンとの違い・使いどころ
Circle KやGS25と比べると、ファミリーマートは日本式の弁当・惣菜・スイーツに強みがある。価格はやや高めの印象を持たれることもあるが、品質重視の在住者には根強い支持がある。
- 日本の味が恋しくなったときの選択肢として頼りになる
- 分かりやすい立地と品揃えの安定感から、駐在員のゴルフコンペや待ち合わせ場所として定番になっていることも多い
- 短期旅行者よりも、在住者や出張者が「日本を感じたいとき」に使う場面が多いチェーン
チェーン全体の比較や使い分けはコンビニ5社比較ガイドも参考になる。
まとめ
ファミリーマートは、2009年の進出以来ホーチミンで存在感を保ってきた日系コンビニ。2013年の提携解消という試練を経て、2016年のVIDグループ体制、2025年の資本再編、そして2026年の北部初進出と、今まさに拡大フェーズにある。
- 正体: 2009年進出、2016年VIDグループ体制、2025年資本再編(日本ファミマ51%・TNCホールディングス39%・TNC消費財10%)
- 規模: 国内160店舗以上、2026年に約172店規模へ、2026年から北部ハノイにも初進出準備
- 密集エリア: 7区フーミーフン、1区中心部、ビンタン区
- 強み: おでん・ドラえもんどら焼き・日本式弁当など、日本を感じられる商品ラインナップ
- 支払い: 現金・カード・QR決済に加え、独自ポイントプログラムFamiPointあり
セブンイレブンやGS25など他チェーンとの使い分けも知りたい人は、コンビニ完全ガイドも合わせてチェックしてほしい。
関連ページ
- ホーチミンのコンビニ完全ガイド — セブンイレブン・GS25・Circle Kなど主要チェーンの比較
- コンビニ5社比較ガイド — 強み・弱み・使い分けの徹底比較
- ホーチミンのコンビニ飯ランキング — 在住者が選ぶおすすめ商品
- デリバリーアプリ活用ガイド — GrabMart経由でファミマ商品を注文する方法
- スマホ決済ガイド — MoMo・ZaloPayの使い方
- コンビニのベトナム語フレーズ集 — レジでのやり取りに役立つフレーズ
- お土産ガイド — コンビニで買えるおすすめベトナム土産
- ホーチミン赴任 最初の1週間 — 生活セットアップガイド
- カテゴリ:コンビニ — 関連記事のまとめ