ホーチミンの街を歩いていると、緑と青のロゴのGS25をあちこちで見かける。韓国発のこのコンビニチェーンは、2018年の進出からわずか数年で存在感を急速に拡大し、Circle Kと並ぶ「24時間営業の頼れるコンビニ」として在住者・旅行者の生活に定着しつつある。
このガイドではGS25単体にフォーカスし、成り立ちや店舗展開、他チェーンとの違い、商品・支払い方法まで詳しく解説する。コンビニ全体の比較はコンビニ完全ガイドやコンビニ5社比較ガイド、日本との違いの全体像はそちらも参考にしてほしい。
※ 店舗数・商品ラインナップは変動が大きい項目です。本記事の店舗数は各種報道時点の実績値、最新の正確な情報は公式サイトやアプリで確認してください。
GS25とは
GS25は、韓国のGS Retailとベトナムの財閥Son Kim Groupが設立した合弁会社が運営するコンビニチェーンだ。出資比率はSon Kim Groupが70%、GS Retailが30%とされ、ベトナム側パートナーが主導する形で展開している。
- 進出: 2017年に合弁を設立、2018年1月にホーチミン市で1号店をオープン
- 拡大: 2021年3月に100店舗、2024年5月に300店舗(ホーチミン市ディエンビエンフー通りの393平米の旗艦店)、2025年10月時点でベトナム全土約390店舗まで拡大
- 展開エリア: 当初は南部(ホーチミン市・ビンズオン省・ブンタウなど周辺省)中心。近年はハノイなど北部への出店も本格化
- 目標: 2026年に500店舗、2027年に700店舗という目標を掲げて急拡大中(進出当初は10年以内に2,000店舗という目標も報じられていた)
コンビニチェーンとしては後発ながら、出店ペースの速さと独自コンセプトで急成長を続けている。
単なる物販店ではない「ライフスタイルプラットフォーム」
GS25が他チェーンと一線を画すのは、「ライフスタイルプラットフォーム」というコンセプトだ。品揃えの多さで勝負するのではなく、その場で食べる・使う体験に力を入れている。
- イートイン重視: 温め直せば数秒で食べられるようパッケージされた食品を扱う、清潔で機能的な飲食スペースを店舗に設置
- 公共料金の支払い: 電気・水道などの支払いに対応する店舗があり、コンビニ利用の幅が他チェーンより広い
- ネット注文の店頭受け取り: オンラインで注文した商品を店舗でピックアップできるサービス
- コンサートチケット販売: イベントチケットの取り扱いなど、物販以外のサービス展開も
- 特化型店舗: 35種以上のドリンク・デザートを揃えるカフェ併設型「Cafe25」、600種以上のアルコールを扱うワイン専門型「Wine25」など、通常店舗より一歩踏み込んだ業態も登場している
学生・オフィスワーカー・子育て世代を主なターゲットに据え、「買う」だけでなく「使う」場所としての立ち位置を作ろうとしているのがGS25の狙いだ。
店舗展開エリア
GS25は在住者・観光客の生活圏に集中して出店している。
- 1区: ベンタイン市場〜ドンコイ通り、ブイビエン通り(バックパッカー街)周辺に密集
- ビンタン区: ランドマーク81・ヴィンホームズ・セントラルパーク周辺
- 7区フーミーフン: 日本人駐在員も多いエリアで、クレセントモール周辺に複数店舗
- タンビン区(空港周辺): タンソンニャット空港ターミナル内外にも店舗があり、到着直後・出発前の買い物に便利
近年はビンズオン省・ブンタウなど周辺省や、ハノイなど北部都市にも展開エリアを広げている。個別店舗の営業状況は変わりやすいため、目的地周辺の店舗はGoogle Mapsで最新の営業状況を確認するのが確実だ。
24時間営業・日本のコンビニとの違い
GS25は基本的に24時間営業の店舗が多く、Circle Kと並んで深夜の買い出しに頼りになるチェーンだ(詳しい深夜営業事情はコンビニ完全ガイドを参照)。
日本のコンビニと比べると、GS25ならではの違いは次の通り。
- イートインの充実度: 単なる休憩スペースではなく、そのまま食べられる・数秒で温め直せる食品を前提にしたパッケージ設計
- 韓国系商品の豊富さ: 韓国ラーメン、クワベギ(韓国式ツイストドーナツ)、クラフトビールなど輸入品が多い
- 月替わり限定商品: 韓国から輸入した季節限定スイーツやインスタント粥など、毎月新商品が入れ替わる
- 公共料金支払い・チケット販売: 日本のコンビニに近いサービスも一部対応
一方で、日本のような高品質なおにぎり・弁当の品揃えという点では、セブンイレブン・ファミリーマートに軍配が上がる場面もある。用途に応じて使い分けたい。
商品・メニュー
GS25の商品構成は、韓国色の強さが特徴だ。
- 韓国ラーメン・インスタント食品: 辛ラーメンなど定番の韓国即席麺、インスタント粥などが並ぶ
- 輸入クラフトビール: 韓国のクラフトビールブランドを扱う店舗もある
- 韓国料理のベトナム風アレンジ: トッポッキや激辛麺はベトナムでそのまま出しても定着しにくかったため、辛さを抑えるなど現地の味覚に合わせて調整されたメニューを提供
- PBライン「YOUUS」: 飲料・ベーカリー・アイス・スナックを展開する自社ブランド。価格帯はおおむね22,000〜99,000VND
- テイクアウトコーヒー: GS25の発表によれば2021年にはテイクアウトコーヒーの販売が前年比283%増と急成長しており、コーヒーも隠れた人気商品になっている
Dr.G・Round Labなど韓国コスメ(K-Beauty)やK-POP関連グッズを扱う店舗もあり、K-カルチャーファンには聖地的な存在にもなっている。価格面では、飲料・スナックが他チェーンより1〜2割ほど安い傾向がある点もGS25の強みだ。
支払い方法・アプリ
- 現金: どの店舗でも利用可能
- クレジット/デビットカード: Visa・Mastercardに対応
- 電子決済: MoMo・ZaloPay・VNPayに対応
- 顔認証決済(FacePay): 一部店舗で導入が進められている先進的な決済手段
- 会員アプリ「GS25 VN」: アプリ登録で購入額に応じたポイントが貯まる(1,000ポイント=10,000VND相当)。プロモーションやクーポンの配信もある
よく利用するなら、アプリを登録してポイントを貯めつつ、電子決済でキャンペーン割引を活用するのが賢い使い方だ。
旅行者・在住者にとっての使いどころ
- 休憩スポットとして: イートインが充実しているので、両替後や観光の合間の一休みに向く
- 深夜の買い出し: 24時間営業店舗が多く、Circle Kと並んで夜遅い時間帯にも頼れる
- K-カルチャー好きに: 韓国系商品・グッズが豊富で、他チェーンにはない品揃えを楽しめる
- 空港利用時: タンビン区の空港周辺にも店舗があり、到着直後・出発前の買い物にも便利
短期旅行者には、深夜営業と入りやすさでCircle Kと並ぶ選択肢として覚えておくと便利だ。日本商品を買い足したい場合はセブンイレブン・ファミリーマートとの併用がおすすめ(詳しくはコンビニ5社比較ガイドを参照)。
まとめ
GS25は、韓国発のライフスタイル型コンビニとしてホーチミンで急拡大を続けるチェーンだ。
- 正体: Son Kim Group(70%)とGS Retail(30%)の合弁、2018年1月ホーチミン進出
- 拡大: 2021年3月に100店舗、2024年5月に300店舗、2025年10月時点で全土約390店舗まで拡大、南部中心から北部にも展開中
- 強み: イートイン重視の「ライフスタイルプラットフォーム」コンセプト、公共料金支払いなど生活サービス
- 商品: 韓国ラーメン・クラフトビール・PB「YOUUS」など韓国色の強いラインナップ
- 決済: 現金・カード・MoMo/ZaloPay/VNPay、会員アプリでポイント還元
深夜の買い出しや観光の合間の休憩に、まずは近くのGS25を覗いてみてほしい。
関連ページ
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