ベトナムでフリーランスとして暮らすには
物価が安く、カフェ文化が発達し、コワーキングスペースも充実しているホーチミンは、世界中のデジタルノマドやフリーランスに人気の都市です。
ただし、ベトナムにはデジタルノマド専用のビザがないのが現状。この記事では、2026年4月時点の最新ビザ情報と、フリーランスが実践的にベトナムに滞在する方法を解説します。
ビザ関連のベトナム語
| ベトナム語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| Thị thực | ティトゥック | ビザ |
| Thị thực điện tử | ティトゥックディエントゥ | 電子ビザ(e-visa) |
| Giấy phép lao động | ザイフェップラオドン | 労働許可証 |
| Gia hạn visa | ザーハンビザ | ビザの延長 |
| Xuất nhập cảnh | スアットニャップカン | 出入国管理 |
ビザの種類と比較
電子ビザ(e-visa)― 最も一般的
ほとんどのフリーランスやデジタルノマドが利用しているのがe-visaです。
- 滞在期間: 最大90日
- 入国回数: シングル or マルチプルエントリー
- 申請料: 25〜50 USD
- 申請方法: オンライン(evisa.xuatnhapcanh.gov.vn)
- 処理期間: 3〜5営業日
- 対象: 全世界の国籍
日本人の場合のビザ免除
日本国籍保有者は45日以内の滞在ならビザ不要です。短期のワーケーションやお試し滞在にはこれで十分。
タレントビザ(5年間特別査証免除カード)
2025年8月に導入された新制度。ただし、PhD取得者、大企業の上級役員、著名なアーティストなど高度人材が対象で、ベトナムの機関からの推薦が必要。一般的なフリーランスには適用されません。
ゴールデンビザ(10年間)
2026年3月時点ではまだ提案段階で、法律の制定も施行日も決まっていません。実現すれば投資家向けの長期滞在ビザになる見込みですが、フリーランスへの適用は不透明です。
ビジネスビザ(DN / DT)
ベトナムの企業からの招聘状(Invitation Letter)があれば取得可能。有効期間は1〜12ヶ月。自分で法人を設立すれば自己招聘も可能です。
フリーランスの実践的な滞在戦略
パターン1: e-visaの繰り返し(最も一般的)
- 90日間のマルチプルエントリーe-visaを取得
- ベトナムに入国して滞在
- 90日の期限が近づいたら近隣国へ出国(タイ、カンボジア、シンガポール等)
- 新しいe-visaを申請して再入国
この方法は法的にグレーゾーンではありますが、海外クライアントとの仕事で海外口座に報酬を受ける場合、現時点では取り締まりは厳しくありません。
パターン2: 法人設立(正規ルート)
ベトナムで100%外資の法人を設立し、自身を代表者として労働許可証を取得する方法。初期費用はかかりますが、最も合法的な手段です。
- 法人設立費用: 約$2,000〜5,000(手続き代行含む)
- 労働許可証取得: 約$500〜1,000
- 所要期間: 2〜3ヶ月
- メリット: 正規の労働・居住権、銀行口座開設が容易
パターン3: ビジネスビザ(中間的な手段)
ベトナムの企業やコワーキングスペースと提携して招聘状を取得し、ビジネスビザで滞在する方法。一部のコワーキングスペースがこのサービスを提供しています。
注意事項
オーバーステイの罰則
2026年にオーバーステイの罰金が引き上げられ、**最大40,000,000 VND(約240,000円)**になりました。ビザの期限管理は厳格に行いましょう。
税金について
ベトナムに183日以上滞在すると税務居住者とみなされ、全世界所得に対してベトナムでの課税義務が発生する可能性があります。ただし、二国間租税条約(日越租税条約)の適用もあるため、詳しくは税理士に相談してください。
保険
ベトナムの公的医療保険はフリーランスには適用されません。海外旅行保険やデジタルノマド向けの保険(SafetyWing等)に加入しておくことを強くおすすめします。
フリーランス生活のコスト
💼ホーチミンでのフリーランス月額コスト目安
家賃(1LDK)
約48,000〜90,000円
コワーキング
約15,000〜36,000円
食費
約30,000〜60,000円
交通費(Grab)
約6,000〜12,000円
光熱費
約6,000〜12,000円
SIM・通信費
約1,200〜2,400円
保険
約9,000〜18,000円
合計
約115,000〜230,000円
東京で同じ生活をする場合の3分の1〜半分程度のコストで、快適なフリーランス生活が送れます。
フリーランスに便利なサービス
銀行口座
ベトナムで銀行口座を開設するにはパスポートと住所証明が必要。短期滞在者には難しい場合がありますが、法人を設立すれば法人口座の開設が可能です。
国際送金
Wise(旧TransferWise)を使えば日本の口座との送金が手数料を抑えて可能。ベトナムドンから日本円への両替レートも有利です。
コミュニティ
ホーチミンには活発なデジタルノマドコミュニティがあります。Meetup、Facebook Groups(「Digital Nomads Ho Chi Minh City」等)で情報交換や交流ができます。
関連ページ
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